中古CDショップ店主が、個性豊かな日本音楽大好き外国人との出会いを綴る。笑いあり、涙あり、トリビアあり。
先日、アイルランドのウイリアム君がお父さんと一緒に店に来てくれた。彼は日本の高校に3ヶ月交換留学生としてやって来たのだ。前日に成田に着いて新宿のホテルに泊まり、高校のある県へ旅立つ前に会いに来てくれた。お父さんは息子がどんな所で3ヶ月過ごすのか見学してアイルランドに帰るそうだ。
アイルランドのウイリアム君

思えばウイリアム君が最初にうちの店で注文してくれたのは2年以上前、アニメ「らんま1/2」が大好きになったので、その関連CDを注文してくれたのだ。その時「いつか日本に行きたいから日本語の勉強を始めました。」と言ってたっけ。それからも時々注文してくれて、毎回「ogenkidesuka(お元気ですか)?」「CD o tanoshimini matteimasu(CDを楽しみに待っています)」など、毎回覚えた日本語をローマ字で書いていた。時々日本の生活について聞いてきたりもしたので、わかる範囲で答えてあげた(食費はどのくらいかるか等)。

その彼がいよいよ、目標だった日本での生活をしにやってきたのだ。彼が未成年じゃなければ宴会をして盛大に祝ってやりたいくらい嬉しかった。目標に向かってコツコツ頑張れる人は素晴らしい。店に来た時も極力日本語で僕に話しかけてきた。流暢とは言えないが、簡単なコミニケーションなら問題の無いレベルだった。こういうとりあえず覚えた事は使ってみる精神が語学を学ぶ上では一番大切な事だ。それができてるから大丈夫。

それでもやはり生まれて初めて親元を離れ異国の地で暮らす事でナーバスになっているようで、

「3ヶ月だけだから日本語を覚えるには短すぎるけど...」

と言うので、

「僕がオーストラリアに行った時は英語が全く話せなかったから(中学3年の時まで英語が学年ビリだった)、話せるようになるまでに1年以上かかったけど、君は基礎ができているから3ヶ月でもかなりの所まで行けるよ。お試し期間だと思って気楽にやりなよ。それで楽しければいつか戻ってくればいい。」

とエールを送った。お父さんが僕に握手を求めてきて、

「ありがとう、君のその言葉が息子の支えになるよ。」

と言った。

「3ヶ月の留学期間が終わったらまた成田から帰るから、その時にまた来るよ。」

と最後にウイリアム君が言ったので、僕は、

「じゃあその時には東京の好きな所に連れて行ってあげるよ。相談があればいつでもメールして。」

そう言って彼を見送った。


3ヶ月後、彼はどうなっているのだろうか?素晴らしい友と出逢い、3ヶ月間の異国の地での生活が素晴らしい思い出になる事を祈りたい。そして帰る直前には中古CD屋のおっさんとの約束なんか忘れて、大切な友達と名残を惜しめばいい。このおっさんには後日落ち着いたらメールで「忙しくて会えなかったけど、とても楽しい3ヶ月を過ごせたよ」と報告してくれれば何よりだよ。



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2007/09/23(日) 05:17:45 | (メモ的)話題の動画・情報収集ブログ 第四倉庫 旅行